Day 1 Report (3/18)

朝10時から開会式が行われ大会がスタート。しかし、風は弱く体の大きな中学生には悩ましい状況。
ということは、小さな選手にとっては1レースでも多くこなしたい所だが、レース委員長はあくまでも公平なレースを心がけ不十分な風ではレースは実施しない意向。
十分な風待ちのなかで、12時過ぎよりレース海面は7ノット程の風が南東方向から入りはじめ12:30「D旗」の掲揚とともに出艇となり、2017年度のナショナルチームの選考レースがスタートすることとなった。

<第1レース>

160〜170°の風が入る中で、コースは170°に設定。12:50にオールクリアで第1レースがスタートしました。
若干スターター側に艇が多いスタートとなったが、オールフェアでスタート。

3338桔川翔太郎選手がベストのスタート。その風上側の3351服部陸太選手、3110嶋倉照晃選手、そして理想的なスタートは3211の池田海人選手です。風下側からは全日本で一躍注目となった3168大澤雄帆選手がスタートした。上側からスタートした艇団が右海面を使いながら展開する中で、風が徐々に180〜190°へ右に回る展開。右海面のリフトを掴みながらリードを獲得していくなかで、トップで1マークを回航したのは3176重松駿選手。2位は3239北原頌子選手。
3マークが風の変化により10°へコース変更となるなかで、軽量選手がオンデッキになるかならないかの微軽風の状況となり、スピードで勝る小学生選手のワンツーフィニッシュ。中学生にとっては厳しい状況のなかで3294鈴木亮太朗選手が3位につけ中学生の意地を見せた。

<第2レース>

2レース目は190°と180°の間を取って185°の風軸でマークが設置されスタート。スタートはやや下側に艇団が流れるスタートとなった。3260高山巧太郎選手がジャストスタート。

3112宇田川涼太郎選手もライン真ん中からスタート後にスピードに乗りフリートをリードする。良いスタートを切った集団が早めに右に返す中で少し左の奥のブローを掴みながらしっかりと登り角度とスピードを落とさない走り方に集中できた艇が徐々にポートタックでバウを出す展開となる我慢のスベリ競争。その結果、途中真ん中展開で有りながらも、終盤に最も左のブローを掴みながらリードを拡げた3260高山選手がトップで1マークを回航。

宇田川選手は真ん中の展開で左展開をしたトップ艇団に抜かれてしまうなかで、同じような場所にいた3239北原選手がスピードでどんどん先行し2位で回航。3位は3283小菅楓選手が続く。2マークまでは順位は変わらずに推移するが、3マークでは北原選手がトップ、3位に池田選手が着け、フリーでの勝負強さを発揮する。フリーのコース取りにおいてブローを受けながら常にマークへのアプローチを意識した最短にして最適なコースを選んだ選手がフリーでの順位を上げている傾向が見られた。決してどちらかに膨らむことで前の船を抜くのではなく、最短距離を走る意識を切らさずに風を掴んで走ることが重要となった。風は比較的安定している中、時折ハイクアウトが必要となる風も吹くコンディションで確実に振れを掴み、掴んだ時にスピードとともに上り角度もしっかりと取れる走りに集中できた艇がぐんぐんと前に出てくる状況となった。フィニッシュ前では池田選手がリードしたと思いきや、下受けした北原選手がスピードにのってどんどん切り上がり北原選手がリードする展開となる。しかし、アウター側が僅かに下よりになっており、リードする北原選手の油断を突いて池田選手がアウターギリギリでトップフィニッシュ。2位が北原選手となる。高山選手は3位、小菅選手が5位につけた。

<第3レース>

1レース目は右海面、2レース目は左海面が優勢となる中で、3レース目にトップで1マークを回航したのは大きく左に出した3145前田月里選手。高山選手、池田選手、北原選手と言った2レース目の上位選手達が左海面を押さえながらも真ん中の海面を使う展開の中で、フリートの右側で右海面を使う嶋倉選手が少しリードして左集団の前を切ったかと思うと、さらにその右奥にいたのが前田選手。
前田選手、嶋倉選手が1マークを回航し、その後に高山選手、池田選手が続く。今回最年少の3150菅澤虎士郎選手が続き、その後に北原選手が続く。

風が安定しフリーではさほど順位の変動は見られないが、江の島独特の波を乗り切れる選手がフリーでのスピードを落とさず順位を上げ下マークを回航する。嶋倉選手がスピードと風の見極めに集中力を切らさずトップフィニッシュ。調子を上げて明日への走りにつなげた。前田選手は2位。3位には3マークからピカイチのコースで順位を上げた3325幸野翔太選手が入った。

選考会初日から、非常にレベルの高いレースを見せてくれた。選考会だけにミスが許されず、少しのミスが順位にすぐに現れる緊張感あるレースとなっている。スピードを落とさずにリフトのブローを使って上り角度をとるといった集中力が必要な走りを続け、ブローによって生じる少しの振れを上手く使いながらリードを拡げ、他の艇との駆け引きにおいては自分の有利さを保った状態でギリギリの勝負を仕掛ける絶妙な間合い。子供たちとは思えない緊張感ある駆け引きが至る所で発見できるレースとなっています。少しのミスが順位のダウンにつながってしまう展開を考えると、4日間集中力を切らさずにレースを「楽しめた」選手が最終日の栄光を掴むのではないでしょうか。
「まぐれの勝ちはあっても、まぐれの負けはない。」
この教訓を最終日まで活かせる選手が勝つのではないか。そんな予感をさせるレース初日の3レースとなりました。